腎臓病の多くは、初期には症状がないため放置されがちです。
しかし、放置することによって将来的に透析療法を必要とする末期腎不全に至る可能性が非常に高くなることがあります。
これまでに健康診断等で尿検査や血液検査で腎機能の異常があった方は、ご自分の判断で放置せずお早めにご相談下さい。
腎臓に障害があると尿中に蛋白が漏れ出てしまうことがあります。
様々な腎炎や糖尿病性腎症などの腎臓病でみられます。
また、一部の血液の病気が疑われることもあります。
蛋白尿が多いと腎機能が低下し、透析に至る確率が高くなります。
②顕微鏡的血尿(尿潜血)
目で見ても分からないが、尿検査の試験紙で分かる血尿
血尿は、腎臓、尿路(尿管、膀胱、尿道)のすべての出血から生じます。 原因として、尿路結石や悪性腫瘍、膀胱炎等の泌尿器科疾患があげられますので、泌尿器科専門医の診察を受けることが重要です。 ただし、初期には血尿のみでもその後の経過で蛋白尿が出ることがあります。 尿蛋白と血尿が両方見られる場合は、内科的な腎臓の病気が(腎炎など)疑われますので内科の受診が必要となります。 |
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■ そのまま放置すると、将来的に末期腎不全になり透析が必要に・・・ CKDはそのまま放置すると、徐々に腎機能が悪くなり、透析や腎移植が必要となる末期腎不全に至る可能性が非常に高くなります。 しかし、腎臓は少し悪くなっただけではほとんど症状がないのが問題で、症状が出てきたときにはかなり腎不全が進行してしまっていることが多くあります。 症状のない初期から早めに腎不全の進行を予防することが重要となります。 |
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■ 心筋梗塞や脳梗塞などを発症するリスクが高まります。 CKDの患者さんはそのような心血管疾患の発症率が、CKDでない方の3倍になるといわれています。 そのため、より早期からCKDの治療を開始することが重要視されています。 |
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CKDは一般的な血液検査や尿検査で比較的簡単にみつけることができます。
気づいたときに手遅れにならないように、健康診断等で尿検査や血液検査を受けることが大切です。
自身の判断で放置することは絶対にやめましょう。